選者:津森千里
女性の二面性を「石と花」に例えて表現した作品です。白のトップが石で、赤いボトムが花を表わしてるんですね。この服を初めて目にした時、後ろのボリュームがすごいから前後を逆に着せてもおもしろいのでは?と思いました。あらためて眺めると、下半身の花の表現がもの足りなく感じます。個人的な感覚かもしれませんが、赤がなんだか血のように見えてしまって……。かわいいというより、怖く見えちゃったんですね。ポートフォリオで提案されているようにカラフルな花で埋め尽くされていたり、花の模様をプリントした生地などがわかりやすく使われていたら印象も異なったでしょう。トップの石の部分の素材もいまいちに思います。ポートフォリオには大小様々な石垣が描かれており、おもしろい立体感がありますので、こうしたイメージを実際に形にするのも一つのやり方でしょう。上下を逆にして、上が花で下が石というアレンジも考えられると思います。
青木春七