選者:森永邦彦
皮膚に近いけれど、ファッションでは通常使われない絆創膏。それを使い、体との関係性を問う服を西田さんは提案しています。コンセプチュアルでいて女性らしいですね。ポートフォリオに載っていた過去の作品を見て、パターンメイキングに魅力を感じましたので、どんな造形の服に完成するのかとても楽しみにしていました。しかしデザイン画のままで予想どおりというか……。近くで見ると丁寧な作業をしているのがよくわかりますが、デザイン画のもう一歩先のところまで表現できたらよかったですね。医療用の大判サイズの絆創膏を使用したそうですが、1種類に絞った理由は? 絆創膏同士のつなげ方も、貼るだけでなく、編んだり織ったりすることもできますよね。キャロル クリスチャン ポエルというブランドを知っていますか?第2の肌として、パターンや素材にこだわった服を提案しています。彼のような視点で西田さんも作品を手がけたらいいのかなと思いました。
西田奈央