選者:廣川玉枝
羽根の模様は目打ちで1本ずつ刻んだの? オートクチュールみたいだね。ドレスとしてはバレリーナみたいで美しいですが、装苑賞の作品として考えると平面的に見えてしまうのがネック。だからなのかな、デザイン画のほうが作品よりも魅力に感じてしまいます。フェニックスみたいな雰囲気をもっと出したいですね。1本ずつ羽根のサイズを変えて色と同じようにグラデーションっぽく仕上げたら、繊細さが生まれてクオリティもぐっと上がると思います。それと鬼頭さんが言うとおり、羽根とドレスがセットになった一体型は確かに重い。構造が複雑で制作も難しいです。パーツに分けて制作し、コーディネートで組み合わせるのも一つの手かな、と。そうすると別の新しい可能性が生まれ、より魅力的な作品になると思います。となると、なおさら羽根に繊細さを加えて迫力を出していきたい。何かの要素を少しだけ減らして、羽根に目が向くような工夫が必要だと思います。
鬼頭美奈