選者:皆川 明
ポートフォリオの構成も絵も上手で、インスピレーション源であるダンサーの大野一雄さんやピナ・バウシュさんを深くリサーチしていますね。様々なカルチャーから影響を受けているその思考が、形としてどう発展していくのか可能性を感じていました。でき上がった作品は初めての立体裁断ということもあり、デザイン画のボリューム感を表現するのは難しかったかもしれません。ですが、発泡プリントや丸いクッションをはめ込んでドットを表現したり、様々な素材の組み合わせやバランス感は面白いので、もう一度作品をよく見て、素材とディテールの重さや関係性を考えて、もう少し丁寧に作るといいと思います。ダンサーがコンセプトなのだから、足もとも踊りだしそうなシューズにするのもいい。有機的なデザインの帽子も、対談中にソンさんがクラッチバッグのように抱えている姿を見て、そのシェイプが洋服の中に存在していてもよかったのかなと思いました。
ソン・ギョウイ