選者:三原康裕
グリューガンでモチーフを作る。テクニック自体は新しくないけれど、デザインの持っていき方によっては、3Dプリントみたいに、ファッションの革命を起こす新しいクチュール的なものに化けるんじゃないのかなって、そこに期待を込めて古川さんを選びました。でも、デザイン画と本人のイメージが違いましたね、19歳って若いね。だから仕方がないかもしれませんが、形にまだなってないです。時間がなかった? 1万個以上作ったそうですがまだ足りない。ジャケットの中に着たシースルーのトップとヘッドドレスは、自然美があってフラクタルなものを感じて新しい可能性を秘めています。でもジャケットは、残念ながら何も感じない。パーツを重ねただけにしか見えません。このグリューガンのモチーフを本気で追求したいなら、オートクチュールの職人になるぐらいの覚悟が必要。それとあなた自身が持つ哲学もね。その両方があれば新しい景色が見えてくると思います。
古川ひなの