選者:森永邦彦
コンセプトが確立されていると思いました。時代の変化で生まれた新しい技術と、時代が変わっても変わらない人間の核が、体の上で交わる可能性に新しさを見いだせるような気がして、瀬戸川さんの作品を選びました。3Dプリンターで作ったDNAモチーフのドレスは、ブラックライトに反応するんですね。挑戦的でよいですが、造形的な美しさと繊細さが足りないので、そこを追求するとクオリティがもっと上がると思います。歩いた時のシルエットも忘れずに。体の動きに対し、どこに逃げ場所を作ってきれいに見せるかが重要です。それと、DNAモチーフは瀬戸川さんが廃材を使って独自に開発したもの。一つずつパーツに分解できるし、それらをつなぎとめるボタンもオリジナルで作ったそうですね。よく考えられています。だからこそ、別のテクニックで面白い表現がもっとできるはず。もしこの2次審査に通ったら、それらを考慮しつつほかの2体を作ってほしいです。
瀬戸川裕太