選者:田山淳朗
遠山君はいろいろなコンテストに応募していて実績もあるし、ちゃんとした仕事をするのではと思って、やや安心感を持ちながら選びました。作品を見て、素材に革をセレクトしたのは正解だったと思います。表現しようとした飛び出したディテール一つ一つが、布やジャージーを使用するよりも強く表われているし、重くなりがちな素材を丈を短くすることで軽やかに仕上げてある。今(ここ2、3年)の黒い服の傾向として、短く軽く着るという服が主流になっていますから。欲を言えばデザイン画のようにもっとディテールを強調した服が作れれば。例えば飛び出しているディテールをもう少し大きくしたり、スカートの切替えのフリルも、あと5~6センチ大ぶりにしたり。シルエットが細く短く綺麗に出ているからそのくらい大胆にやってもよかったのかも。テーマのリアルブラックを遠山君なりに消化して、次の作品作りに生かしていけるといいですね。
遠山輝猛